離散研究会2024
 
 
 

研究会の主旨と目標

 時空を離散的に扱う方法は、格子ゲージ理論をはじめとして、量子重力を含む素粒子理論の研究において、重要な役割を果たしてきました。離散的手法は、様々な非摂動計算を数値的に可能にするものであり、今後、標準模型を超える物理やプランクスケールの物理を探求する上でも必要不可欠な手法と考えられます。また超弦理論の非摂動的定式化やゲージ/重力対応に関する研究の進展に伴い、このような離散的手法に基づく場と時空のダイナミクスの研究は、物性理論や量子情報分野との新たな関わりが見出だされるとともに、その重要性を一段と増しています。本研究会ではこのような密接に関連するテーマに取り組む研究者を一堂に集めて、相互の理解を深め、アイディアを交換することにより、今後の発展につなげることを目指します。 具体的なテーマとしては、格子ゲージ理論、ラージNゲージ理論、格子上の超対称性、非可換時空上の場の理論、ゲージ/重力対応、量子重力、超弦理論の非摂動的定式化としての行列模型、格子重力、テンソル模型などについて議論したいと思います。 なお本研究会は、 2010年の京大基研、 2012年の理研、 2013年のKEK 2014年の慶應大、 2015年の岡山光量子研、 2016年の静岡大、 2017年のAPCTP、 2018年の東北大 2019年の島根大、 2021年の京都大2022年の東京理科大2023年の筑波大 に続き、今回の2024年の東工大は第13回目となります。